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戯曲『リア王』に「人はみな泣きながら生まれてくるのだ」という印象的な言葉があります。
ここには三つの真理が含意されています。
第一、人は自分で自分の生まれ方を決めることができない。
第二、人間の一生は日々、死へ向かって進んでゆく旅である。
最後に、人生には期限がある。

この人生のどうしようもない、はかなさと切なさの前で、時として人は深い思いの淵に沈む。
これを明治の頃の人々は「暗愁」と呼んだ。
五木寛之は、そのように紹介しています。

しかし、『五体不満足』の乙武くんは、
世界中見渡したところで、自分とまったく同じ人間などいるわけがない。
たったひとりしかいない人間であれば、その人にしかできないことがあって当然なのだと言います。  
   ・・・ここに、希望があると信じます。

そのくちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは、大火の上に落としてゆく、
ハチドリのクリキンディは、こういうのです。
「私は、私のできることをしているだけ」と。


出典
五木寛之著『他力』
乙武洋匡著『五体不満足』
辻信一監修『ハチドリのひとしずく』
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